ごあいさつ・講演録

3月例会

2005/03

みなさんこんばんは。ご招待させていただいたみなさんも、各地から来訪いただいた各地青年会議所のみなさんも、諸先輩のみなさまもようこそ社団法人横浜青年会議所3月例会におこしくださいました。ありがとうございます。

一月の所信で、私は原三渓を取り上げました。その原三渓の末裔が営むこのホテルニューグランドでの最初の例会が今日の例会です。

後ろに掲げてありますとおり本年度の運営テーマは「しあわせの選択」です。情報があふれ、複雑に入り組んだ時代だからこそ、迷ったとき、様々な決断に迫られたときに、目先の利益にとらわれずに「しあわせ」というものさしで「しあわせ」に繋がる選択をしていこうということを訴えたくてこのことばを選びました。

世の中には二つの「しあわせ」があると言います。相対的なしあわせと、絶対的なしあわせです。他の人に比べてお金に余裕がある、高い地位を得ている、良い大学を出ている、大きな会社で働いている、そんなほかとの比較で優位に立っているから私のほうがしあわせだ。そんなことが相対的なしあわせです。そして絶対的なしあわせとは自分なりの価値観で、他人にどう思われようとも自分が考えるしあわせを実現していてしあわせを実感しているという状態が絶対的なしあわせです。

相対的なしあわせを私はけっして否定はしません。誰かを目標にする、何かを目標にする、そしてその実現のために追いつき追い越そうと努力してその結果としてのしあわせを実感することはわかりやすいしあわせです。しかし、成熟した大人として他人に左右されずに自分の考える絶対的なしあわせを実現していくという生き方も素敵な生き方ではないでしょうか。このふたつのしあわせのバランスの中に今の日本人にとってのしあわせはあるような気がします。

私の青年会議所の友人に磯本桂太郎先輩という男がいます。2002年に初めての理事として50周年事業を仕切り、本物の涙をともに流し、すばらしい友情を実感した男です。子供の委員会を担当し多くの市民団体と出会い、横浜JCに市民団体との協働という概念を植え付けた男です。オリエンテーション委員会を担当し多くの若い人材を育てた男です。「JCが自分たちに何かをしてくれるのかではなく、自分たちがJCのために何が出来るかを考え、行動して欲しい。」と素晴らしい答辞を卒業生代表として私たちに残し、一昨年に卒業したこの本物のJCマンが、このたびまちづくりの新しいフィールドとして政治の道を選びました。

彼が目指すのは決して政治家としての名声や経済的な成功といった相対的なしあわせではなく、青年会議所という学び舎で得たまちづくりやひとづくりを政治というフィールドで実践することによって人々の期待に応えたいという純粋に絶対的なしあわせの実現だと私は信じています。磯本桂太郎という男が選んだこの大変な選択をおもんばかったときに、私と横浜青年会議所という組織が今年徹底的にこだわっていこうというこの「しあわせの選択」ということばについて、私はこのことばの本当の重みを知らされた気持ちになりました。

本日の講師の浜田幸一先生も、政治の道をこころざし、決して信念を曲げない超個性的な政治家として活躍し、その後自分のキャラクターを生かしてマスコミの世界に身をおき、人生の大きな選択を何度も経験し、名を成した人です。ぜひそんな浜田先生の生き様の一端に触れて、自分自身をきちんと持つことの強さ、決断や選択をするときに大切なものは何なのかを考えてみたいと思います。

最後までお付き合いいただきますようよろしくお願いいたします。ありがとうございました。

 
黒川勝事務所