常任理事会0208
みなさんこんばんは。新年三部作もはるか昔のように感じられますが、担当の板橋会員室長、金沢総務室長、夏見専務室長、そしておもてなし役を担ってくださった皆さん本当にお疲れ様でした。
さて、私は先週は時間があったのと風邪気味だったので自宅に引きこもり、猫とふたりで読書三昧でした。塩野七生さんの「ローマ人の物語」という本を読んでいるのですが、文庫版でようやく14冊目、共和制のローマが終わり、ユリウスカエサル英語でジュリアスシーザーが殺され、アントニウスとクレオパトラが失脚し、ローマ帝国の時代がいよいよ始まったという紀元ゼロ年ごろにタイムスリップしています。
多くのリーダーが生まれては消え、そんなローマの栄枯盛衰が書かれているのですが、これがJCに良く似てて面白いのです。まず、ローマの若きエリートが第一線にデビューするのが30歳、ほぼ私たちの組織と一緒です。それから軍団長か財務官からキャリアをスタートします。JCで言えば対外的な部署で華々しく活躍していくか、総務系といった地味な部署で組織の全体を学んでいくかといったところからのスタートです。その後様々なキャリアを積んで、執政官というトップを目指します。それぞれの役職はJCと同じで単年度制で、執政官が終わると翌年は直前執政官として、属州の統治にいわば外部出向したりします。私たちも理事長が終わると直前理事長ですし、今年の直前理事長は日本JCの専務理事として外部出向をしています。政策提言をしたり、お祭りや競技会を主宰したり、モニュメントを立てたりして、市民からの支持を得たり、元老院という議会を説得しながら階段を登っていくのです。私たちもそれぞれの委員会の委員長は、横浜開港祭や横浜経済人会議などを担当したり、赤レンガ倉庫にモニュメントを立てたのは高橋副理事長が会員交流委員長のときです。
家柄は立派でレールが引かれてても自分の実力がなくて失脚したり、みんなをまとめる力はあるのに女性関係の問題で偉くなれなかったり、うるさいことをガミガミ言うのに意外と支持を集めていたり、遠隔地に戦争に行っている間にもはしごを外されないようにとスパイを送り込んでは情報収集したり、などなどあまり具体的に話すと問題になりそうなぐらい、JCでもありがちな話がぼろぼろ出てきます。
で、ユリウスカエサル、ジュリアスシーザーですが、彼の行動の特徴のひとつに「ひとつだけの目的のためには行動を起こさない、行動を起こすときには常に複数の目的や効果をかならずもたらすように考えて行動していた。」と塩野さんは書いています。戦争に行って勝ち取った征服地でも、戦った相手が味方になる、食糧を供給してくれる、次の敵に心理的ダメージを与えるなどの複数の効果のために、略奪はしない、捕虜を虐殺しない、過大な賠償を求めないといった政策で接します。
私は常任理事に求められるのは、この「ひとつだけの目的のために行動を起こさない、事業を行うためには常に複数の目的や効果をかならずもたらすように考えて指導する。」ということだと思います。とかく委員長は委員会を引っ張って事業を進めていく過程で周りが見えなくなりがちです。私たちの事業には、はじめからひとづくりとまちづくりというふたつの目的や効果が期待されており、今年はそれに会員拡大と対外発信という視点も求められています。つまりひとつの委員会事業から4つの目的や効果をもたらすことを私は求めています。
室長がそんな視点から委員会をしっかりと指導してもらえれば、事業は必ず成功しますし人が育ちます。それぞれの目的を達成するためにはどんなおかずを付け足せばよいのか、ひとつの目的に偏りそうなら何を削ればよいのか、ぜひそんな視点で委員長とは一段高い場所からそれぞれの委員会を導いてください。
今日の常任理事会でもそれぞれの視点から横浜JCが求めるべき目標にしっかりと向いているのか、そんな視点で慎重に審議・協議をよろしくお願いします。ありがとうございました。

