ごあいさつ・講演録

スマコミ理事長との対談

2005/01

中:先ず今回のアンケートについてお話をお伺いさせてください。広報委員会としてはJCに対する個人個人の温度差みたいなものを感じました。
理:そうですね。その通りだと思います。そういう意味では今回のアンケートそれぞれの質問からは、貴重な意見を得ることが出来たと思います。  まず、入会10年以下の人で8割になってしまっている。それから「JCの中での役職の目標」が「その他」と言う意見が非常に多いですが、これは役職を受けたくないという事なのだと思いますので、その辺りが問題なのかなと思います。
青年会議所では、さまざまな立場の経験が出来ます。その中で、「まちづくり」や「人づくり」や「友達づくり」を通じてリーダーとしての資質を磨いていくという組織です。そのことがわかっていれば「立場の経験」という部分の数字がもう少し上がって来ても良いのかなという気がします。JCは色々な役職をやればやるほど全うした者だけが得ることができる財産があると思います。そんな所をJCの魅力と感じて欲しいです。
それから、「人との出会い」というのもJCの大きな魅力のひとつだと思います。それを求めている人がこれだけ多いということは、JCというシステムの中で毎年色々な委員会に配属され色々な人と知り合え仲間が雪だるま式に増えていくことが大きな魅力になっているのだと思います。そういう意味では若いメンバーの人達も、古くからの友人とか委員会で仲良くなった人達とは敢えて次の年は色々な委員会に散らばって、マルチな経験を積んでいく、たまには情報交換をしてみる。その方がJCの面白さがもっと分かるのではないでしょうか。
中:JCというシステムで、人と毎年出会うということですね。
理:そうです。色々な人達と毎年出会えるという形になっているじゃないですか。
中:今までそんな風に思っていませんでした。
理:「入会の動機」の質問で「知人に勧められて」とか「強制的に」という人が8割近くを占めています。なんとなく入会してしまって、何をするのかわからない。けれど言われた事をやっている間に仲間も増えて来て色々な経験も出来るし、それが人との出会いとか、友達づくりにつながっていると思うのですが、さらにその先にある政策発信やリーダーとしての資質の向上に目を向けていって欲しいですね。
中:今回、理事長が「しあわせの選択」というテーマを選択していますが、「しあわせの選択」っていう言葉は考えさせられる言葉なのです。今回7人の理事者に座談会で話を聞いたのですが、色々意見が出ました。
理:それはそうでしょうね。まさにそれが私の狙っていたことで、「JCってなんだろう」、「これからの横浜のまちをどうして行こう」ということを皆がそれぞれ自分の委員会というフィルターを通して一生懸命考えて欲しかったんです。
最初の立会演説会でチルチル・ミチルの「しあわせの青い鳥」の話をしたのですが、「それぞれの委員会がそれぞれの事業や業務を成功させるという長くて充実した一年間の旅を終えて自分の委員会に立ち返ってみてみたら素晴らしい仲間との出会いというしあわせがありました。」そんな帰着になると面白いかなと思っています。
この対談を読むと皆さんそれぞれ、自分が考える「しあわせの選択」っていうのが違うじゃないですか、答えは一つではないと思います。それぞれの中に答えがあれば良いし、間違いっていうものもないのです。「しあわせの選択」というのには言葉的にはなんとなく優しそうな言葉だけれども、良く考えるととても厳しい言葉なのです。リーダーとして選択、決断をしなければいけない、そして、結果的に皆を正しい方向に導いていく。青年会議所でそれぞれの立場のリーダーとしての経験をし、メンバーが会社に帰れば組織の中で何かしらの立場のリーダーなわけだから、組織の中で全体を引っ張って行かなければいけない立場の人達としてきちんと「しあわせの選択」という事を選択できる人材に、皆がなってくれれば横浜青年会議所っていうのは素晴らしい組織になるんじゃないかとおもいます。
そんなところが私の考える「しあわせの選択」っていう言葉の意味なのかなと思います。つまりそれぞれの人が責任や自覚を持って、自分の所属している組織を間違いではない方向に引っ張って行くという事だと思うのです。それぞれの委員長がこの座談会で言っている事は、自分なりの「しあわせの選択」っていう定義づけをきちんとしてくれていて面白いですよね。委員長として、委員会のリーダーとして、正しい選択をするために一生懸命考えてくれているのだなっていうのが読んでいて伝わってきますね。
今、青年会議所運動は岐路に立たされていると思うのです。体育会的な規律も大事だと思うし、政策発信も必要だし、リーダーシップも学んでいかなければいけない。政治に対するスタンスも考えなければならない。限られた時間の中で仕事や家庭も大切にしながら効率良く全てを成就するためには、そろそろいままでとは全く違った角度から青年会議所運動を考える必要があるのでしょうね。

 
黒川勝事務所