2月例会講評
今日私たちは、中田宏市長という新しい横浜のリーダーの話を伺いました。みなさんそれぞれに思いがあって聞いていたのだと思いますが、私はこの新しい私たちのリーダーは、ハンニバルタイプのリーダーなのか、スキピオタイプのリーダーなのかということを考えながら言葉だけでは伝わらない身振りや目線やファッションなども含めて拝聴させてもらいました。
世界の命運はアメリカにかかっているといわれる昨今、この尊大な覇権国家アメリカを古代ローマになぞらえて論じる風潮があります。私はそんなローマという国家の興亡が知りたくて、ローマ人の物語という大作を読み始めました。
紀元前4世紀から3世紀にかけてのローマでのことです。ローマ共和国の南、アフリカの地にカルタゴという強大な通商国家がありました。この国を率いるハンニバルは遠くスペインからアルプスを越えてイタリアに攻め入ります。天才的なひらめきと戦術を駆使してハンニバルは連戦連勝、ローマを窮地に追い込みます。しかしハンニバルは天才であるがゆえに孤独でした。自分の軍隊は率いることは出来ても、征服した諸都市を見方につけることは出来ませんでした。
そんなハンニバルに荒らされたローマに颯爽と現れた若者がスキピオでした。陽気で魅力的なこの若者は、徹底的にハンニバルの戦術を模倣しつつ連戦連勝だったばかりか、ラテン気質で戦った相手さえも魅了して、次の戦いでは味方につけるほどでした。最後の決戦でこの2人は激突し、孤立したハンニバルは敗れ去ります。中田市長の課題は、ハンニバルのように孤立するのでなく、議会や行政のスタッフそして市民である私たちを自分のフィールドに引き込むことができるかどうかだと思います。私はそんなことを考えながらわたしたちのリーダーを観察していました。
さて、私たちの青年会議所はリーダーシップを訓練し、育てるというまちづくりにとっては大切な機能も備えています。私たちのリーダーとはそれぞれの小委員会の副委員長であり、委員会の委員長であり、委員会を受け持つ室長であります。また、副理事長・専務理事は担当の委員会とともに青年会議所全体を見渡すリーダーシップが求められます。そして私たちを率いるのが後藤理事長です。もちろんすべてのメンバーは仕事に戻れば組織のリーダーとしての役割がきっと求められているはずです。
みなさんに最も身近なリーダーは委員長だと思います。私はこの委員長のキャラクターにもやはり二種類いると思います。実務能力抜群で組織をどんどん引っ張っていくタイプの委員長と、ちょっと頼りないけど、みんなで支えてあげなくっちゃと思わせる委員長です。自分の委員長を思い浮かべてください。
一人目のタイプは、ぐいぐい引っ張ってきたつもりが気づいたらスタッフやメンバーを置き去りにしてしまっていたということもあります。二人目のタイプは周りのみんなが頑張ってくれるものだからかえって全体が見渡せて的確な判断が出来るようになったりするものです。意外にこんなタイプのリーダーからは次の委員長が次々と生まれたりするものです。
最高のリーダーはこの両面を兼ね備えたリーダーです。2月となっていよいよギアをトップにして走り出す時期だとは思いますが、委員のみなさんは自分達のリーダーがどちらのタイプなのか冷静に観察してみてください。そして自分の役割を委員会の中で見つけてください。委員長はここでもう一度自らを振り返り、委員会をまとめていってください。室長はそんな委員長のキャラクターを見極めて手綱を引いたり緩めたりして委員会を導いてください。
ぜひともみなさんは様々なタイプのリーダーと出会い、語り合って、自分なりのリーダーシップを学び取ってください。これだけは、一緒にそばで汗を流し、体で覚えなければ身につかないと私は思います。
以上、監事講評とさせていただきます。ありがとうございました。

