若い波あいさつ
メーテルリンクの「青い鳥」という絵本が好きで子供のころによく読んでいました。チルチルとミチルがしあわせの青い鳥を求めて旅をするお話です。いろいろな場所でいつもあと一歩と言うところで青い鳥は逃げてしまったり死んでしまったりします。しかし長い旅のあとで家に戻ると、しあわせの青い鳥は自分たちの部屋にいたというお話です。つまりしあわせは彼らの心の中にあり、彼らは様々な出会いや経験を積み重ねた結果としてしあわせを理解することが出来るようになったのです。
現代社会はメーテルリンクの時代から比べてもさらに混沌の時代となっています。優秀な経営者が次の日には犯罪者となり、モラルのない情報がインターネットで世界を駆け巡り、心の病を抱える人が増えています。世の中が複雑になり、情報が溢れる中で、私たちは好むと好まざるとにかかわらず様々な場面で常に選択し、決断することを迫られます。そんな時に目先の利益のためとか、楽しそうだからといったことでなく、将来的に「しあわせ」につながるかどうかというものさしで判断してみようと、私は「しあわせの選択」という運営テーマを掲げました。
わたしたち社団法人横浜青年会議所は「人の集うまち横浜」「経済の豊かなまち横浜」「こころの豊かなまち横浜」という運動指針を創立50周年の2001年に採択しました。私はこの指針を開港150周年・創立60周年に向けて新しい言葉で表現してみました。それは「あこがれのまち横浜」「かがやきのまち横浜」「しあわせのまち横浜」です。人が集まるのはなぜか、それは人々が横浜にあこがれ夢を抱いて集まってくるからです。経済が豊かになると横浜のまちは潤い、かがやきを放ちます。そして心が豊かになったときに横浜の人々はしあわせを実感できるのです。
組織としては「組織進化の実践」「政策発信能力の強化」「リーダーとしての資質の向上」を目標として設定します。組織の硬直した部分を進化させて新しい組織を創っていくこと。対外発信出来る事業を増やし、広報活動にも注力して横浜JCのブランド力を高めること。メンバーの資質を研鑽しまちづくりのリーダーとして自他共に認められる人材となること。この3つの目標への到達を目指して組織作りを強力に推進していきます。この3つの組織としての目標にしっかり取り組んでくれたメンバーは必ずそれを自分の会社に置き換えて自分の会社の発展につなげることが出来るはずです。
この3つの指針と3つの目標の実現のために私が考えた運営テーマが「しあわせの選択」です。自分にとって、家族にとって、会社にとって、JCにとって、横浜にとって、この国にとって、地球にとって・・・どの選択が「しあわせ」につながるのか、一時的な成功や目先の利益にとらわれず、広い視野を持って、子供たちの未来のために間違いのない選択が出来る組織を創り、人材を産み出していくのが私たちの組織の役割です。
すぐそばに存在するのになかなか見つけられない「しあわせの青い鳥」はもちろん私たちのそばにもいるはずです。家庭にも、会社にも、横浜のまちの中にも、横浜JCのそれぞれの委員会の中にも、理事会や総会のときにも、事業を行っているときにも必ずどこかにいるはずです。「しあわせ」というものさしで、ひとつひとつの選択がきちんとできるようになったとき私たちはきっと青い鳥を見つけることが出来るはずです。ぜひみなさんとともに、何かを見つける、何かを自分のものにする、そんな一年を歩んでいきたいと思います。さあ一緒に捜しに行きましょう。
社団法人横浜青年会議所
2005年度理事長 黒川 勝

